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2004.02.12

道後温泉塩素漬けの危機

asahi.com : 「坊っちゃん湯」が死ぬ!? 塩素消毒めぐり議論 松山(リンク先はまもなく消滅します)

 全国に名高い道後温泉本館(松山市)のお湯をめぐって議論が起きている。愛媛県がレジオネラ菌対策として、県内すべての公衆浴場に条例で塩素消毒を事実上義務づけたからだ。県は「他県では死者も出ており、人命が優先」と説明するが、地元の旅館組合は「夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも登場し、日本最古とさえ言われる温泉が死んでしまう」と反発し、本館を管理する松山市に塩素の使用中止を16日に申し入れる。

 idimeta注:道後温泉本館は松山市が管理する公衆浴場で、かけ流し式で毎日湯を抜いて清掃されている。


 「かけ流し」に塩素殺菌を強制する非合理性
・asahi.comより

別府や湯布院などの有名温泉地を抱える大分県は塩素消毒を循環式の浴槽に限り、かけ流し式には義務づけていない。大分県食品安全・衛生課は「かけ流し式は常に新鮮なお湯が供給されるので(塩素消毒しなくても)衛生上問題はない」という見解だ。

・「これは、温泉ではない」より
2003年3月12日付の『下野新聞』の獨協医大増田道明教授のコメントの引用
「この菌(筆者注:レジオネラ菌のこと)は塩素に対する抵抗性を獲得しやすいとされています。また、アメーバの細菌中に寄生して増えることもでき、そうした性質からも塩素が効きにくい。従って、塩素消毒で解決しようとするのは適切ではないと思います。やはり、繁殖の元となっている汚染箇所を洗浄して清潔に保つことが重要だと言えます」(p.221)

保健所が本来、宿に対して徹底して指導すべきことは、毎日風呂のお湯を抜き、心を込めて清掃することではないのか。(中略)人間が手抜きをして、その代わりを殺菌剤で済ませる。この発想が、日本人がなぜかくも温泉に向かうのか、その本質とこれっぽっちも相容れないことに保健所は気づかないのだろうか。(p.222)

 私見ですが、大分県のような選択がある中でこのような条例を定めた愛媛県職員の怠慢さ加減にあきれます。上記の本質を見極めた大分県と、見極めない愛媛県の今後の行方を見守って行きたいと思います。

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» ■日本は議会制民主主義ですよね [ごまめのつぶやき]
不思議です。あまりに不思議です。 まるでこれまで一切の議論なく強行されたかに読めるんですが。 [Read More]

Tracked on 2004.02.14 05:31 PM

» 塩素殺菌はやめてくれ [温かい泉の国]
松田教授も訴えてますが、最近、かけ流しの温泉にも塩素殺菌を強要する行政が増えているようです。 厚生労働省の指針に各地方自治体が動き始めているようです。 全く... [Read More]

Tracked on 2004.07.07 11:30 PM

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