2006.12.13

NHKはワーキングプアから受信料を徴収するか?

 NHKスペシャル|ワーキングプア ~努力が報われる社会ですか~が大反響を呼んでいる一方で、「ワーキングプアになったのは本人の責任、なんでこんなものを放送するのだ」といった類の批判の声もあるらしい(via 喜八ログ: ワーキングプアⅡ 努力すれば抜け出せますかお玉おばさんでもわかる政治のお話:ワーキングプア・いくら働いても報われない(その3))。このような放送をすることすら許容できない人々は心がプアであるとして措置的入院等が必要な気がするが、ともかく、おそらく、NHKがこのような問題をとりあげる動機となっているのは、受信料の徴収員の、「世の中、確実に貧困が広まっている」という実感なのであろう。
 この問題については、いろいろと言いたいことがあるが、今回は、タイトルの趣旨にのみ限ってみてみる。

 ということで、ワーキングプアが受信料の免除を受ける可能性の有無はというと、NHKのサイト受信料の免除について教えて!によれば、 受信料が全額免除となるのは、

・生活保護などの公的扶助を受けている場合
・身体障害者がいらっしゃるご家庭で、収入が一定基準以下の場合
・特別養護老人ホームなどの社会福祉事業施設に入居されている場合
・重度の知的障害者がいらっしゃるご家庭で、市町村民税非課税の場合
・災害被災者

  受信料が半額免除となる場合は、

・視覚・聴覚障害をお持ちの方が世帯主である場合
・重度のし体不自由(1級・2級のみ)の方が、世帯主である場合
・重度の戦傷病者の方が世帯主である場合

 ということで、放送で紹介された方々は、一部の例を除いて、よほどのことがなければ免除事由に該当しなさそうである。そうすると、NHKは放送法の趣旨からして、(受像器があれば)彼らから受信料を徴収しなければならない。しかし、このような方々からも一律に徴収するのは、この番組の主張の趣旨と相容れるのであろうか。
 NHKは自らの存立の基盤をかけてワーキングプアの解決に資するような番組を提供し続けるべきであろう、ということだけは言っておきたい。

| | Comments (0) | TrackBack (3)

2006.08.09

Inside of さだまさし

さだまさし氏の音楽の深層に食い込むお二方が次々とブログを始められ、ファンにとっては嬉しい限りだ。
ブログ | 作曲家 渡辺俊幸 公式サイト
音楽プロデューサー八野行恭の日記
渡辺俊幸氏の文章には、温和なお人柄がにじみ出ていて味わい深いし、内容がいちいち高価値である。
八野行恭氏のブログには、マニアックな楽しさがあふれています。
どうかお二方とも末永く続けてくださいまし。

ところで、「夏 長崎から」での、「日本は米国の51番目の州か」という発言をめぐって、何やら物議が醸されているようであるが、彼の発言を批判するヒトの気が知れない。日本には、独自の美しい文化があり、また、主権国家であるはずなのに、その双方の独自性を大事にせずに、あの国の言いなりになって、やばそうなウシを輸入し、イラクに自衛隊を派兵する。各個人に主体性があるのと同じように、国家を代表すべき政府も主体性を発揮すべきであると考え主張するのは当然のことである。
佐藤優氏の「国家の罠」などの著作を読むと、人々の国を越えた信頼は、お互いの持つ愛国心※への共感によって築かれ強化されるのだということを実感する。たとえそれが仮想敵国人同士であっても、である。逆もまた真なり。平気で自国の食の安全を放棄したり、自国の憲法理念を捨て去る人間に対しては、誰も尊敬しないし、まともな人間扱いをしないということである。つまり、あの国は日本を属国程度にしか見なさない、ということである(ヒトとも思ってないのでは?)。
多分、さださんの主張も同様なものであると思う。それは、彼の、日本の風土や文化についての誇りあふれた楽曲を聴けば、感覚的にも容易に理解できることである。


※注記:愛国心という言葉を使ったが、私は断固愛国者ではない。日本語や日本の風土や田舎の人々の人情や日本の職人のプロ意識等をこよなく愛するものではあるが、国という言葉からはジミントウやコイズミなどが連想されてどうも。ところで、それらを故意に混同させたいのか、「美しい国へ」などという本を書くようなヒトは林真須美被告に似ていると思う(蛇足か)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.07.15

誰のものでもない世界

何気なくテレビを見ていたら、聞き慣れたケルト音楽が・・・
なんと、明日(7月15日)の土曜ワイド劇場の「殺人スタント②~落ち武者伝説!南紀白浜ミステリー殺人ツアー」で、 Hevia の'Busindre Reel'が使用されているらしい。
「殺人スタント②」ってことは、①でも使われたのだろうか。その他のアルバム収録曲は使われるのだろうか。興味は高まるばかりであるが、その時間は飲み会が入っているので自分で確かめることはできない。

ところで、「誰のものでもない世界」とは 'Busindre Reel' を収録したアルバム 'Tierra De Nadie' の邦題であり、他意はない。

Hevia

# レスポンス改善の対策メンテナンスが行われたというので、試しに久しぶりに書いてみました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.01.01

遙かなるクリスマス雑感

 結局、例の部分はそのまま歌ったたけれども、歌詩と間奏の一部を削るのみで元のメッセージを活かそうとしたため、別の受け取り方をされる余地はほとんどなかったと思います。
 しかし、そのメッセージのせいで、せっかくのお祭り気分に水を差されて不快な気分になったり紅白で歌うべき歌ではないと違和感を持った視聴者も一部にいたことでしょう。だたし、一方では、こうした場で批判を恐れず、政治的メッセージ(それも公的な場所では言うことが憚られるような方向の)を含む歌を歌ったことについて賞賛する意見も少なくなかったようです。
 idimetaも基本的には賞賛する立場ですが、ひとつ残念だった点を指摘したい。それは、この曲を歌うならカットしてはならなかった、ということです。やっぱりミュージッシャンは楽曲が全てです。メッセージを伝えることよりも、よりよい楽曲をパフォームすることを第一にして欲しいと思います(って言うか、その方がメッセージも伝わると思います)。そして、さだまさし氏を支持する人の多くは、idimetaもそうですが、彼の高い音楽性とメッセージ性とのバランスに魅力を感じているはずです。
 翻って件の曲は、メロディーの部分だけでは多少単調に過ぎるきらいがあって、ましてや歌詩がああですから、生硬でストレートすぎるのです。そこで、(CDの)原曲では間奏にアヴェ・マリアをモチーフにしたメロディーが挟み込まれていて、曲全体に間接性というか俯瞰性というか一種のクッションが挟まれていることを感じることができます。また、歌詩も描写を多少冗長にすることで直截性を緩和することに一役買っています。その結果、この曲はCDバージョンでは高い音楽性を獲得し、それと相俟ってはじめて強いメッセージを発信することに成功しているのだと思います。
 で、今回のアレンジは、4分の持ち時間に納めるためにそのクッションともいうべき仕掛けを取り去ってしまうものでした。その結果、視聴者はバランスのあまりよくない直截的な主張を聞かされることになったことは否めません。それはさだ氏にとっても本意なことではなかったのではないでしょうか。結果、不必要に多くの批判を浴びる結果を招いてしまいったようです。
 いわゆる自由主義の多くの国々があの国に引きずられ、誰もがそのことを受け入れてしまっていることに異を唱えるなら、さだ氏は、まず、ミュージッシャンに理不尽な時間制限を課すNHKに異を唱えるべきではなかったのではないでしょうか。
 とはいえ、彼が反発して出演を拒否したとしたら、そもそもこうした議論さえ起こらなかったはずです。あの行動があったからこそ、蛮行支持の立場の人であったとしても多少なりともそのことについて少しは改めて考え直す機会が持てたというものです。従って、今回のことについてはさだ氏賞賛の立場には変わりありません。問題は、ミュージッシャンのパフォーマンスに対して理不尽な制限を行い皆様の×××でございますと僭称することに甘んじている人々にあるのだと思います。彼らはもう既に全員裸の王様に成り下がっているのかもしれない。


# タイトル間違ってた(恥。こっちだけ訂正。
## さだファンてことをカミングアウトしてしまった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.12.31

遙かなるメリークリスマス(ネタばれかも注意)

 紅白歌合戦でさだまさし氏が歌うことになっているこの曲について、ファンの間でも賛否両論あるようです。idimetaがとても気になっているのは、8分ある原曲を紅白バージョンに改めて歌う際に、次のフレーズをどうするのかということです。

メリークリスマス
人々はもう気づいている
裸の王様に大人たちは本当が言えない
 曲全体の流れから別のことを意味してることは明白ですが、いまあそこで歌ったら、某会長とその部下の人々を痛烈に揶揄することになってしまいます。
 NHKとはいい関係を保っているさだまさし氏が気を利かせてその部分を変えるか、曲の持つメッセージをあくまで通そうとしてそのままで行くか。久しぶりに紅白が楽しみだったりします。

# このエントリーは紅白の視聴率上昇にわずかでも貢献することになるんだろうな。

| | Comments (3) | TrackBack (0)

2004.08.09

TrackBackに対応した改造版a-News

 度々お世話になっている幾霜さんa-News改造版が開発中ですが、このほど、TrackBack受信にも対応可能になった(送信は以前から可能だった)とのことなので送信してみます。
 以前、2本ほど記事に書いたおりにTrackBackできずに歯がゆい思いでおりました。
 ところで、偶然というか、現在お互い同じ大学に在学しているようですね(idimetaは今帰省中ですが)。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2004.05.14

アフェリエイト関連(続報)

 Final β Laboratoryの中村氏の見解(via幾霜::残日録

私が多くのアフェリエイトサイトに対して感じている不快感というのはATOKの辞書自主規制に対するものと同一です。つまり「主旨は理解できる。しかし、こちらの与り知らぬところで勝手にやるのは、フェアじゃない。賛同するかはその都度私が決める」ということです。

 idimetaは以前は主に導入する側の視点から問題点を書き、閲覧する側の視点からは、「ウザい」としか触れませんでした。確かに中村氏のおっしゃることも大きな問題だと思います。

 ということで、
 ・Amazonアフェリエイトブロッカー(mozilla系用)
 ・google検索結果からAdsenseやパートナー広告を消す方法(mozilla系用)(ナニワ著作権道 - fairealの10月21日のポスト)(再掲)

 ともかく、これでウザい2大アフェリエイトについて閲覧者側で選択することが可能となったといえます(mozillaのadblock使用も前提)。mozilla.org並びに偉大なスクリプト作者氏に感謝。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.04.04

「火の鳥」放送記念

photos/DSCN3534
【写真】金閣寺初代鳳凰(屋根頂飾)

 NHKアニメワールド:火の鳥
 ・NHK総合テレビ 毎週日曜日 午後7時30分~7時58分
  黎明編(1~4話)
  復活編(5~6話)
  異形編(7話)
  太陽編(8~11話)
  未来編(12~13話)
 この時間帯っていうのは昔「おーい龍馬」やってた時と重なっているような気がするけど忘れた。ちなみにidimetaが一番好きなのは、映画化もされた鳳凰編かなぁ。この中からとなると、太陽編に期待。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.03.20

EvillyricsがiTunes対応可能に

 Winamp, Windows Media Player 9などで音楽(主に洋楽)を再生する際に、歌詞をネット上から自動的にダウンロードして表示してくれるソフト「EvilLyrics」がとうとうiTunesに対応可能になった
 iTunesのプログラムディレクトリ(通常C:\Program Files\iTunes\)にPlug-insフォルダを作って、リンク先からMPlugin.dllをダウンロードして置いておくだけで可能となる。

photos/evil-itunes

※11月1日追記
 iTunes4.7xに対応させるには、Plug-insフォルダの下に更にMPluginフォルダを作り、くだんのMPlugin.dllをおく。
 ここを参考にしましたが、上記のプログラムディレクトリにても可能でした。

# 久々に新しく記事を書こうと思ったが、某巨大掲示板iTunesスレで既出だったorz.....

 
 その他参考url
 Going My Way: MP3プレーヤーの歌詞を表示する「Evillyrics」

| | Comments (1) | TrackBack (3)

2004.02.12

道後温泉塩素漬けの危機

asahi.com : 「坊っちゃん湯」が死ぬ!? 塩素消毒めぐり議論 松山(リンク先はまもなく消滅します)

 全国に名高い道後温泉本館(松山市)のお湯をめぐって議論が起きている。愛媛県がレジオネラ菌対策として、県内すべての公衆浴場に条例で塩素消毒を事実上義務づけたからだ。県は「他県では死者も出ており、人命が優先」と説明するが、地元の旅館組合は「夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも登場し、日本最古とさえ言われる温泉が死んでしまう」と反発し、本館を管理する松山市に塩素の使用中止を16日に申し入れる。

 idimeta注:道後温泉本館は松山市が管理する公衆浴場で、かけ流し式で毎日湯を抜いて清掃されている。


 「かけ流し」に塩素殺菌を強制する非合理性
・asahi.comより

別府や湯布院などの有名温泉地を抱える大分県は塩素消毒を循環式の浴槽に限り、かけ流し式には義務づけていない。大分県食品安全・衛生課は「かけ流し式は常に新鮮なお湯が供給されるので(塩素消毒しなくても)衛生上問題はない」という見解だ。

・「これは、温泉ではない」より
2003年3月12日付の『下野新聞』の獨協医大増田道明教授のコメントの引用
「この菌(筆者注:レジオネラ菌のこと)は塩素に対する抵抗性を獲得しやすいとされています。また、アメーバの細菌中に寄生して増えることもでき、そうした性質からも塩素が効きにくい。従って、塩素消毒で解決しようとするのは適切ではないと思います。やはり、繁殖の元となっている汚染箇所を洗浄して清潔に保つことが重要だと言えます」(p.221)

保健所が本来、宿に対して徹底して指導すべきことは、毎日風呂のお湯を抜き、心を込めて清掃することではないのか。(中略)人間が手抜きをして、その代わりを殺菌剤で済ませる。この発想が、日本人がなぜかくも温泉に向かうのか、その本質とこれっぽっちも相容れないことに保健所は気づかないのだろうか。(p.222)

 私見ですが、大分県のような選択がある中でこのような条例を定めた愛媛県職員の怠慢さ加減にあきれます。上記の本質を見極めた大分県と、見極めない愛媛県の今後の行方を見守って行きたいと思います。

| | Comments (0) | TrackBack (2)

«『これは、温泉ではない』